PEXA Clientについて

チュートリアル

定義パターン

定義ファイル

リファレンス

はじめに

このドキュメントは、PEXAクライアントフレームワークにおける定義ファイルのパターンについて概要を解説するものです。 パターン毎の詳細な解説は、それぞれの解説を参照してください。

基幹系システムの画面は、役割をベースに考えると画面の構成パターンはそれほど多くありません。PEXAクライアントフレームワークではこの点に着目し、 画面の構成要素を役割の観点からステレオタイプ化してContent定義として表現します。
このContentのステレオタイプは、PEXAクライアントフレームワーク側で定義済みのものを割り当てます。

例 : 検索系画面は、一般的に検索条件の入力と検索実行を行う部分と、検索結果を一覧表示する部分から構成される。 前者のContentステレオタイプをconfig、後者をeditlistもしくはlistとする。

このContentのステレオタイプによって、画面を構成する定義ファイルに記述すべき内容はある程度パターン化されてきます。
このパターンを画面イメージと併せてContentのステレオタイプの組み合わせ毎に解説していきます。
定義パターンの解説には、Content定義及びArea定義の記述内容パターンが含まれます。


定義パターンの種類

定義パターンは、特定のステレオタイプを持つContentの組み合わせによって決まってきます。
一つのパターンは単体のContentのみで構成される場合もあれば、複数のContentの組み合わせによって構成される場合もあります。

それぞれのパターンが独立した一つの機能を表します。また、一画面内に複数のパターンが含まれることもあります。

既知のパターンには以下の物があります。

また、上記に含まれないContentステレオタイプとして、"logout"があります。
このステレオタイプを持つContentは、システムからログアウトするための処理を実行するactionが定義されます。 画面上の現れ方としてはメニュー上の一項目であったり、ログアウトの実行ボタンという形でしかないため、定義パターンとしては扱いません。


定義パターン間の関連

定義パターンには、パターン間の関連自体にもある程度のパターンがあります。
代表的なものとしては以下のような物があります。

  • Login => Menu
  • Menu => Menu
  • Menu => Status(Info,List)
  • Menu => Edit
  • Menu => Edit+EditList+Edit
  • Menu => Config
  • Menu => Config+EditList(List)
  • Config+EditList => Status(Info,List)
  • Config+EditList => Edit
  • Config+EditList => Edit+EditList+Edit
  • Config => Status(Info,List)
  • Edit => Status(Info,List)
  • Edit+EditList+Edit => Status(Info,List)
パターン間の関連は画面遷移という形で現れる場合もあれば、一つの画面内に収まりつつ連携するような場合もあり、形式は様々です。

一つの画面内には、一つの定義パターンだけが現れる場合もあれば複数個の定義パターンが現れる場合もあります。 一般的にリッチクライアントと言われるような形態であれば一つの画面内に多くのパターンが現れやすく、 シンクライアントと言われるような形態であれば画面遷移が伴う場合が多くなり、更に単体の定義パターンが複数の画面で構成される場合も出てきます。

関連のあるパターン同士は、それぞれのContent間で情報をやりとりすることが多く、その場合は同じIDを持つContent項目がそれぞれのContent定義に現れます。 このようなContent間で共有するような項目は基本的にscopeが"group"となります。 Content間の関連を越えてアプリケーション全体で共有するような項目の場合はscopeが"global"の項目として定義されます。


Loginパターン

Loginパターンは、基本的にシステムにログインする画面に現れるContentパターンです。
システムの入り口となる"login"のContent定義が一つ含まれます。

"login"のContent定義には、主に以下のような内容が記述されます。

  • Content(login)の基本的なitem定義
    • システムにログインするためのパラメータ
    • ログインサービスから取得するログインユーザ情報
    • その他サービスに渡すパラメータ
  • Content(login)の基本的なaction定義
    • ログインサービスの呼び出し
定義ファイルの内容としては、ステレオタイプconfigと似ていますが、システムの 入り口となるContentという意味合いを含むのでステレオタイプloginとして定義されます。

詳細はこちらを参照してください。


Menuパターン

Menuパターンは、ポータル的な画面やショートカットメニュー系の画面内領域によく現れる定義パターンです。

一般的には画面遷移を行うための遷移メニューとして機能しますが、メニュー項目が動的に変化する場合が無ければContentを定義する必要は無く、Page定義とArea定義で表すことが出来ます。 これは、画面遷移情報が全てPage定義およびArea定義に記述されるためです。

詳細はこちらを参照してください。


Configパターン

Configパターンは、バッチ系処理実行、印刷実行、ファイル取込実行など、サーバーサイドの処理を実行して特に結果を表示しないような場合に現れるパターンです。
パラメータを受け取ってサービスを実行する"config"のContent定義が含まれます。

"config"のContent定義には、主に以下のような内容が記述されます。

  • Content(config)の基本的なitem定義
    • サービスに渡すパラメータ
  • Content(config)の基本的なaction定義
    • 各種サービス(種類に限定は無い)の呼び出し
詳細はこちらを参照してください。


Editパターン

Editパターンは、情報システムに登録するデータを入力する画面に現れる定義パターンです。

Editパターンは、情報システムに登録するデータを入力する画面に現れる定義パターンです。
画面が取り扱う対象のデータモデルに対応する"edit"のContent定義が一つ含まれます。

"edit"のContent定義には、主に以下のような内容が記述されます。

  • Content(edit)の基本的なitem定義
    • 編集対象のデータモデル
    • データモデルに設定する画面入力項目
    • その他サービスに渡すパラメータ
  • Content(edit)の基本的なaction定義
    • 画面が取り扱うデータモデルの初期化(新規作成、複写作成、一覧からの引き継ぎ)
    • データモデルの編集
    • データモデルのコミット
    • データモデルの編集キャンセル
詳細はこちらを参照してください。


Config+EditList(List)パターン

Config+EditList(List)パターンは、検索系画面などに現れる定義パターンです。
パラメータを受け取ってサービスを実行する"config"のContent定義と、一覧表示と選択を行う"editlist"のContent定義が一つずつ含まれます。

"config"のContent定義には、主に以下のような内容が記述されます。

  • Content(config)の基本的なitem定義
    • サービスに渡すパラメータ
    • サービスから取得してEditListに渡す情報
  • Content(config)の基本的なaction定義
    • 検索サービス等(種類に限定は無い)の呼び出し
"editlist"のContent定義には、主に以下のような内容が記述されます。
  • Content(editlist)の基本的なitem定義
    • Configから受け取る、一覧表示内容
    • 画面上で単一選択中のレコードのインデックス
    • 画面上で単一選択中のレコードの情報
    • 画面上で複数選択中のレコードの情報
  • Content(editlist)の基本的なaction定義
    • 選択中のレコードをパラメータとして実行するサービスの呼び出し
検索系画面の他に、ファイルからデータを取り込んで、、取り込み結果を一覧表示するような画面もこのパターンに該当します。 基本的には、パラメータを設定し、サービスを実行し、結果を一覧表示するような場合に該当します。一覧表示の内容を更に ユーザが選択操作できる場合は"Config+EditList"で、選択操作できない場合は"Config+List"になります。

詳細はこちらを参照してください。


Edit+EditList+Editパターン

Edit+EditList+Editパターンパターンは、複雑な構造を持つデータモデルを編集する画面に現れる定義パターンです。
PEXAでSheet-Meisai構造と呼んでいる、一つの親データモデル(Sheet)にN個の明細レコード(Meisai)を持つようなデータモデルを編集する画面がこれに相当します。 基本パターンとしては、

  • Sheet部の"edit"Content
  • Meisai部の"editlist"Content
  • Meisai部の"edit"Content
が一つずつ画面に含まれます。

Sheet部の"edit"のContent定義には、主に以下のような内容が記述されます。
  • Content(edit)の基本的なitem定義
    • 編集対象のSheet部データモデル
    • Sheet部データモデルに設定する画面入力項目
    • その他サービスに渡すパラメータ
  • Content(edit)の基本的なaction定義
    • 画面が取り扱うSheet部データモデルの初期化(新規作成、複写作成、一覧からの引き継ぎ)
    • Sheet部データモデルの編集サービスの呼び出し
    • Sheet部データモデルのコミットサービスの呼び出し
    • Sheet部データモデルの編集キャンセル
Meisai部の"editlist"のContent定義には、主に以下のような内容が記述されます。
  • Content(editlist)の基本的なitem定義
    • Sheet部データモデル
    • 一覧表示する、Meisai部データモデルのリスト
    • 画面上の一覧で選択中のMeisai部データモデル
    • その他サービスに渡すパラメータ
  • Content(editlist)の基本的なaction定義
    • 画面上の一覧で選択中のMeisai部データモデルを複写するサービス
    • 画面上の一覧で選択中のMeisai部データモデルを削除するサービス
Meisai部の"edit"のContent定義には、主に以下のような内容が記述されます。
  • Content(edit)の基本的なitem定義
    • Sheet部データモデル
    • 編集対象のMeisai部データモデル
    • Meisai部データモデルに設定する画面入力項目
    • その他サービスに渡すパラメータ
  • Content(edit)の基本的なaction定義
    • 画面が取り扱うMeisai部データモデルの初期化(新規作成、一覧からの引き継ぎ)
    • Meisai部データモデルを編集するサービスの呼び出し
    • Meisai部をSheet部に反映するサービスの呼び出し
詳細はこちらを参照してください。


Status(Info,List)パターン

Status(Info)パターンは、細かい情報表示を行う画面に現れる定義パターンです。
これは他の定義パターンと同じ画面内に同時に現れることが多いパターンでもあります。
例としては以下のようなものがあります。

  • Edit系のパターンと一緒に現れて、編集対象のデータモデルについての詳細情報を表示する
  • Login後の画面のフッター上に現れてログインユーザの情報を表示する
  • ステータスバーのような画面のフッター上に現れてメッセージ表示を行う
このパターンのContent定義には、画面に表示する項目や、表示する内容を取得するための検索系サービスの呼び出しが記述されます。

詳細はこちらを参照してください。


更新情報

  • 最終更新者 : $Author: morishita $
  • 最終更新日時 : $Date:: 2007-05-17 17:24:51 #$
  • バージョン : $Revision: 769 $



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